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【黒子のバスケ】Assistant story

第1章 迷い道での再会


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それからと言うものの、体格差をものともせず次々とゴールを決め圧勝



『はい、あんたら負け』



相手も勿論呆気にとられ呆然と立ち尽くしていたが緑間以外の秀徳メンバーも同じ様に目を見開き立ち尽くしていた



逃げるようにしてコートを出ていく相手を見送ったいづきはフェンスの外にいた小学生に視線を向け



『ほい。自由に使いな!』



「に、にーちゃんスゲー!!」



「なあなあ最初のシュートどうやったの!?」



『にいちゃん…
あー、あれはただの3Pシュートだよ。ぽーんて放っただけ』



小学生に回りを囲まれ質問攻めを受けるいづきは、一杯練習しろよー、と声をかけコートから出た



「相変わらず癪に障る奴だ」



『またまたー、そうだ!秀徳高校ってこの近く?』



「この公園左に曲がってから」



『あー!やっぱいいわ!右に曲がったあととか覚えられないし!』



「左と言ったのを聞いていなかったのか」



そんなやり取りを聞いていた高尾が口を挟んだ



「さっきのシュート、3Pのラインより手前で打ってたろ」



『げ。バレてた?』



高尾の指摘を聞きあっけらかんと笑ったいづきは鷹の目には敵わないなー…と呟くとボールを緑間に渡し背伸びを一つした



『じゃあシンタロー。そのボール貸しとくから』



「は?」



『今日は道迷ったお陰で久々の顔も見れたし、鷹の目君にも先輩方にも会えたし満足だわ。じゃ、帰るから』



そう言うと大坪達に軽く頭を下げ、高尾にはひらりと手を振ると足取り軽く歩き去った



が、



「藍沢。そっちはお前の家とは逆方向なのだよ」



このあとすぐ、出会うことになるとはこの時誰も思っていなかった



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