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《赤井夢》Happiness{R18}

第56章 返事 ✴︎










赤井さんの車に乗せられて向かう先は工藤邸。


私は疑問に思っていた事を赤井さんに尋ねた。




『あのさ…どうして私と安室さんが
あそこの駐車場で話してるって分かったの?』

「それは……話してもいいが怒るなよ?」

『え…怒られるようなことしたの?』



赤井さんはとても顔を歪めていて
私に話そうかどうか迷っているようだった。



『怒らないから教えて?なんか気になる。』

「…お前が持ってる鞄の内側のポケット…見てみろ。」

『うん……ん?何これ?』



手探りでポケットを触ると
手に何かが当たってそれを取り出すと
シールのようなものが貼り付いていた。





「それは…阿笠博士が発明した発信機だ。」

『なっ…!発信機!?』

「ボウヤがいつも掛けている眼鏡と同調しててな…
連絡して大体の場所を聞いたんだ。」




…阿笠さんってそんなものまで作れるんだ。

ってそんなことより…





『赤井さん…
私の事信じてくれてるんじゃなかったの?』


「…悪い。どうしても心配な気持ちを抑えれなくてな…」




赤井さんはバツの悪そうな顔をしていて
私が怒っていると思って反省しているように見えた。





『…赤井さんのバカ。』

「っ、怒るなと言っただろう…」

『別に怒ってないもん…
安室さんとの会話を聞かれてたのが…恥ずかしいだけ…』




思いっきり赤井さんの事が大好き宣言してたから
全部聞かれてたと思うと恥ずかしくて居た堪れない…





「本当に嬉しかった…
あんな風に、お前が俺への気持ちを誰かに話しているのは初めて聞いたからな。」


『!!もう!それ以上言わないで!』


「ははっ」





赤井さんはとても機嫌が良さそうに車を運転し始めて
そんな彼を見るのは久しぶりだったから
工藤邸に着くまでひたすら赤井さんの顔を眺めていた。



しばらくすると屋敷に到着し、時刻はお昼近く…


ランチを作ろうと思い、私達はキッチンに向かった。




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