第52章 親友 ✴︎
『ーーーッ、ぁ…んっ!』
こんな所でこんな行為をするなんて
絶対いけないことなのに、体はずっとゾクゾクしてて…
私が声を我慢しながら感じている様子を
赤井さんは胸を舐めながら上目遣いで見ていた。
恥ずかしくてたまらないけど
私の下半身の中心部はさっきからずっと疼いている…
「美緒…好きだ。」
『っ、ん…ッ!?』
色っぽい赤井さんの声にきゅん、としていると
キスで口を塞がれ、赤井さんの手がワンピースの裾から入ってきて、ショーツ越しに秘部を摩られた。
驚いて赤井さんの手を掴もうとすると
試着室に向かってくる足音が聞こえてきた。
「お客様、サイズの方は大丈夫そうですか?」
『!?!?』
私と昴さんが入っている試着室の前で立ち止まった店員さんは
試着しているであろう昴さんに声をかけてきた。
…ど、どうしよう……!
こんなえっちな事をしてるのを知られたら
二度とこの店に来れないよ!!
パッと昴さんの方を見て手を離すように目で訴えると
片目だけ翡翠色の瞳を見せてきて…
再び変声機のボタンを押してから、口元をニヤつかせていた。
「ええ、大丈夫です。サイズはピッタリでした。」
『ーーーッ…!?』
赤井さんはカーテン越しにそう答えていたけど…
ショーツの隙間から指を入れ、私の秘部を直接強く擦ってきた。
『っ……ーーッ…!』
だめ……そんなに強く擦られたら音が出ちゃう…!
それに声だってずっと我慢してるのに!!
何度もフルフルと首を振ってやめるように懇願しても
見て見ぬフリをされた。
「着替えてから会計に持って行きますね。
裾上げも必要ないです。」
「かしこまりました。」
私の体を弄りながらでも
平然と店員さんと会話をしていた昴さん…
試着室から遠ざかっていく足音に耳を澄ませて
再び誰もいなくなったことにホッとしていると
頬にちゅっ、とキスをされた。
「よく声を我慢したな?偉いぞ。」
『〜〜〜ッ、昴さんのばかー!!』
「っっ、」
暴言を吐くのと同時に、私は昴さんの足を靴のまま踏ん付けて、痛みで手の力が緩んだ瞬間に距離を取り
衣服をサッと直して試着室を出た。
…やっぱり困った時は足を踏むに限る。