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《赤井夢》Happiness{R18}

第52章 親友 ✴︎







昴さんと紗栄子と3人でしばらくカフェで談笑し
ドリンクを飲み終わったところでお店を出た。



「じゃあ私は帰るね!
昴さん、今日はわざわざありがとうございました。」

「いえいえ、こちらこそ。
すごく面白い話をたくさん聞けたので楽しかったです。」

『!!全っ然面白くないから!
私はただ恥ずかしい思いしただけだよ!!』



2人は私がむくれている様子を見て
ずーっとニコニコ笑っていて…

昴さんに私の過去の事を知られたのが滅茶苦茶恥ずかしかった…



ジーッと紗栄子を睨んでいると
彼女は私に手招きをして昴さんに聞こえないように
私の耳元でヒソヒソと話しかけて来た。



「昴さんって本当にいい人だね?
あんたのこと大事にするって約束してくれて
私すごく安心した。これからも仲良くね?」




私が電話で席を外している時に
そんな事を話してたんだ……





やっぱり紗栄子はいつも私のことを心配してくれて
かけがえのない親友だ。






『ありがとう紗栄子。
今度は私の家に遊びに来て!ご馳走するから!』

「やった〜!!楽しみにしてるね!」



紗栄子は嬉しそうに笑いながら
私と昴さんに手を振りながら帰って行った。



「美緒、この後は何も予定なかったよな?」

『え?あ、うん。特にないけど…』



紗栄子を見送った後、私に体を向けた昴さん。

このまま家に帰るだろうと思っていると
私の手を取って繋ぎ歩き出した。




「せっかく2人で外に出たんだ、
久しぶりにデートしよう。」


『!!っ、デート!する!』



昴さんの手をぎゅっと握り返すと
昴さんは私に笑顔を向けてくれて…

幸せだな、と思いながら歩いていると
一軒のメンズ服の店の前で立ち止まった。




「少し見てもいいか?」

『もちろん!欲しい服でもあるの?』

「ハイネックの服がもう少し欲しくてな…
美緒に選んで欲しいんだ。」

『え…私が選んでもいいの!?』



なんかこういうのすごく恋人っぽい!

好きな人の服を選ぶことにずっと憧れてたから
私は嬉しくて仕方がなかった。



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