• テキストサイズ

《赤井夢》Happiness{R18}

第52章 親友 ✴︎




「昴さん、これからも美緒のこと
よろしくお願いします。」

「はい、勿論です。
ちなみに美緒さんを虐めていた女生徒達は
その後どうなったのですか?」

「ああ、私が虐めの現場を証拠写真と動画で押さえて
先生に提出したら退学になりましたよ。
それからは至って平和な学校生活を送りました。」


「…そうですか。」


「先生達に見せる前に
一応その女達には動画とか見せたんですけど
土下座して許して下さいって言ってきたんですよね〜。
あの時の彼女達の顔は
今思い出しても笑えるくらい傑作でした〜!
あ、美緒はこの事知らないので
内緒でお願いしまーす!あははっ」




…この女性は敵に回さない方が良さそうだな。


俺が美緒を傷つけたりでもしたら
恐らく彼女に殺されるだろう…



「何か困った事とかあればいつでも言って下さい。
美緒の好みとかは大体把握してますから。」

「それは心強いです、ありがとうございます。」



お礼を伝えたところで
電話を終えた美緒が外から戻ってきた。



『2人で何話してたの?』

「ん〜?美緒が高校の時
20人の男に告白されたって話〜。」

『!?ちょっと!そんな事昴さんに話さないでよ!』

「別にいいじゃんそれくらい。
昔のことなんだからさ?」

『嫌だよ!っていうか紗栄子だって
高校の時先輩からめっちゃ告られてたじゃん!』

「え〜…そうだっけ〜?覚えてないなぁ…」



あからさまに惚けている彼女を
美緒はすごく悔しそうに睨んでいて
そんな顔ですら俺の目には可愛く見えた。




「紗栄子さん、美緒さんの昔のこと
もっとお聞きしたいです。他にもあるんですよね?」

「もちろんありますよ〜!
美緒が授業中に居眠りしてて
担任に呼び出しくらって2時間も説教されたこととか!」

『紗栄子!お願いだからもうやめてー!!』

「はははっ」




初めて聞く美緒の昔の話…


どうやら昔からドジだったようで
面白い話をたくさん聞く事ができ、今日はここに来て良かったと思えた。



それに美緒には
こんなにも大事に思ってくれている友人がいると分かり
安心と共に嬉しさも感じた。






/ 762ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp