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《赤井夢》Happiness{R18}

第50章 同行




そして昴さんと江戸川くんは
離れの玄関から少し離れた場所に立っている
被害者のボディーガードの人達へ話を聞きに行っていた。





『もう…2人とも事件のことに夢中なんだから…』

阿「ははは、コナン君はいつものことじゃが
昴さんもなかなか謎解きが好きみたいじゃのォ。」




阿笠さんの言葉に苦笑いで返していると
私の足元近くに蟻の行列が出来ていることに気付いた。




『うわぁ…!すごい!!阿笠さん見て下さい!
蟻がたくさんいますよ!』

「!!い、いや…ワシは…
先生は女性なのに平気なんですか…?」

『学校で生徒達と理科の授業中に観察したりしますからね!
ちょっと蟻の行列を辿って来ます!』

「へっ!?ちょ、先生……っ、うわぁっ!!」





私の後を追おうとしていた阿笠さんは
蟻を不気味がっているようで小さな悲鳴をあげていたけど
私は蟻の後を追うのに夢中で気付かなかった。





『どこまで続いてるんだろ…』




行列の先を見てみると
どうやら母屋の縁の下まで続いているようで
そこを覗き込んでみると丸い何かに蟻が群がっていた。



『?なんだろう、あれ…』

「美緒、どうかしたのか?」





いつの間にか私のそばに昴さんが立っていて
しゃがんで蟻を観察していた私を不思議そうに見下ろしていた。





「阿笠博士が蟻に驚いて悲鳴をあげていたんだが…」

『あ、はい。私、蟻が何に群がってるのか気になって…
そしたらここの縁の下に何かあるみたいなんですよね。』





昴さんも私と同じように縁の下を覗き込むと
フッと笑みを溢し、私の頭を撫でて来た。





「でかしたぞ美緒。」

『へっ…?な、なにがですか?』




甘い顔で急に頭を撫でてくる昴さんに戸惑っていると
江戸川くんも私達の元に来ていて
縁の下にある丸い何かを見て笑みを浮かべていた。





「どうやらお目当ての凶器…」
「うん…見つかったね。」

『…??』



なんかよく分からないけど2人の役に立った…のかな?





「博士、すぐに鑑識の人を呼んで来てください。」

コ「僕は高木刑事にトリックに必要なもの頼んでくるね!」


…ってことは全部謎が解けたんだね。

やっぱり2人って本当に凄いよ。






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