第7章 コブラ 「ずっと想って」
昨日の食事の事はブレイン様に許してもらった。
ただ、昨日のようにならないために早めに料理を作っておこうと仕込みをしているとエンジェル様が歩いてきた。私は勇気を出して声をかける。
「あの、今入れたばっかりのお茶と菓子があるんですけど一緒にどうですか?」
「…茶はなんだ?」
足を止めてくれたエンジェル様に嬉しくなって。
「えっと…、アッサムです」
「そうか!なら飲む!お前は趣味がいいな!」
打って変わってニッと笑って向かいの椅子に座るエンジェル様。褒められて喜んでいるとコブラ君が入ってきた。
「おー、何してんだ?」
「あ、エンジェル様とティータイムしようと思いまして...」
2人分ちょうど入れ終わってカップとお菓子をエンジェル様に差し出す。エンジェル様は香りを堪能して言った。
「そうだゾ。女子の時間を邪魔するのは良くないゾ」
「おー、それは悪ぃ。だが、俺も気になる。その…、アッサム?」
首裏を掻くコブラ様はどこから聞いてたのか。
「また入れますから飲んでください」
微笑んで自分の分として入れていたのを渡す。
「...良いのか?」
「はい!気に入って下さるといいんですけど」
私がそう言うと、頷いたコブラ君もエンジェル様の横の椅子に座って1口飲む。
「ん、思ったより苦くないんだな」
「飲む前に匂いを楽しまないのは馬鹿だゾ」
「まあまあ、楽しみ方は人それぞれですし」
宥める私を他所にコブラ君を横目でチラッと見てからエンジェル様も口をつけた。……エンジェル様はお茶に詳しそうだから怖い。
「……」
息を呑んで見つめていると。
「美味しい。褒めてやるゾ、カナタ!」
その声に良かった、とつい安堵の声をもらした。
「可愛いやつだな。カナタは」
そう言いエンジェル様はふっと笑って菓子に手をつけた。つられてコブラ君も菓子を食べる。
今回は抹茶クッキーを作ったんだけど上手くいったかな。
「「美味しい!」」
2人の顔を見て私まで笑みがこぼれる。安心だ。
「なんだ。この可愛いのは」
エンジェル様が呟く。
「俺もわかんねえぜ」
2人して何か呟いていて私は首を傾げた。