第7章 コブラ 「ずっと想って」
それから何時間か話した。聞きたいことを聞いてもいいかと迷っても何故かピンポイントで答えてくれる。
コブラ様はこれからも仲良くしてくれるみたいで様呼びはやめろと言われた。......嬉しい。
「……うるさいんだけど、誰」
下からミッドナイト様の声がした。不機嫌そうだ。
「あ、起きちゃったみたいですね」
「ああ。そうだな」
私が木から降りようとするとキュベリオスさんが気づいて下に降ろしてくれる。
「…………誰?」
彼は私の顔を見てから心底不思議そうにコブラ君の顔を見た。少し前に自己紹介したばかりだけど忘れられたらしい。
「カナタだ。覚えてやれ」
「……え、なんで?」
コブラ君は苦笑いして溜息をついた。私もなんとなく歓迎されてないのは分かってたが、こうも目の当たりにすると辛い。
「コイツはお前の心配してくれてたんだよ」
「別に頼んでない」
「ごめんなさい。ミッドナイト様。しかしもう遅いですし帰りませんか?」
確かにね、と納得した私は微笑んで手で催促した。意外と素直にミッドナイト様は立ち上がる。
「………うん」
ミッドナイト様は私の後ろに着いてくる。コブラ君は私の横にきた。
「ミッドナイトはあーいう奴だから気にしないでいいぞ」
ボソッと耳元で呟かれる。気遣ってくれてるみたいだ。申し訳ない。
「あ、全然…!あまり良く思われてないのは分かってますし。私も皆さんの仲に割り込もうと思ってないです」
そう言うとコブラ君は眉をしかめて、立ち止まってから私の頭に手を置いた。
「あんま悲しい事言うなよ」
「ねえ、ボクの前でイチャつかないで」
途端に不機嫌を隠さない声でそう言ってそんな私たちを追い抜いていくミッドナイト様。イチャつくって…。
「それと……、…………ありがと」
通り過ぎぎわ、とんでもないくらい小さい声でお礼を言われる。ビックリして固まっているといつの間にかミッドナイト様は居なくなっていた。
「な?なんだかんだ皆良い奴なんだよ」
フッと笑って私の手を引く。「そうですね」と嬉しくて微笑んでいた私は思い出した。
「あ!ご飯作ってない…!!」
焦る私はコブラ君の手を掴んで走った。