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《降谷夢》bonheur {R15}

第74章 残像




私に大和警部への気持ちを的中させられたことで
上原刑事は顔を赤くさせ、照れているようだった。





『ふふっ、やっぱりそうだったんですね?
私と大和警部が炭焼き小屋で話してた時
あなたの私に対する視線が鋭くなってたし…
あれって嫉妬…』


「い、言わなくていいです!!
お願いだから言わないでー!!」





…この反応からして
上原刑事は間違いなく、大和警部のことを
幼馴染以上の気持ちを抱いている。



刑事として凛としている姿しか見たことなかった上原刑事だけど、頬を赤く染め、照れている今の様子は
とても可愛らしい少女のようになっていた。






「知ってる人は何人かいますけど…
絶対誰にも言わないで下さいね…?」

『わかってます、私は応援してますから…
成就するように頑張って下さい。』





上原刑事にはそう伝えたが
何となくだけど、大和警部はもう…


彼女のことを特別に思っている気がする。



ただ、大和警部本人は
自分の気持ちに気付いてすらいなさそうだけど。





高木くんと美和子ちゃんみたいに
同じ刑事同士だけど、様々な障害を乗り越えて
上手くいってほしいな…。





その後、

私は上原刑事から
諸伏警部と大和警部の子供の頃の話を聞いたり
3人の思い出話をいくつか話してもらってるうちに
救急車は病院へ到着し


諸伏警部は処置室へと運ばれ
傷の手当てが一通り終わった所で病室へ移動した。



諸伏警部の意識はまだ戻っていないが
医者の話では、じきに目を覚ますとのことだった。





『脚の傷、治るまで少し時間がかかるようですね…』

上「えぇ…、でも、命が失われるより
ずっとマシだから…」




…本当にその通り。



銃を持った犯人とやり合って
これだけの怪我で済んだのは幸運としか言いようがない。



ましてやライフル弾で撃たれたのに
大怪我にならず済んだんだから。




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