第19章 インターハイ予選へ
花澄兄side
「あ〜疲れた‥可愛い妹の顔を見て癒されたい‥」
仕事を終えてようやく自宅に着いたが
時計の針は23時を過ぎている
「ただいま〜!!ってさすがに寝てるよな‥」
ネクタイの結び目を緩めながらリビングに入ると
机の上にはたくさんの布や糸が置いてあって
積み重ねてあるお守り
そこに突っ伏すようにして眠っている
そういえばもうすぐインターハイ予選があるって言ってたな
「ごめんな‥ただでさえ忙しいのに家のことまでさせて‥」
『ん‥‥』
優しく頭を撫でると顔が少し横を向くけど
起きる気配はない
寝顔は相変わらず天使みたいに可愛いし
昔から何も変わらない子供みたいなあどけない寝顔に一日の疲れがふっと吹き飛んだ気がした
「おーい!花澄!!こんなところで寝てると風邪ひくぞー!」
『ん‥‥おにいちゃん‥?』
「ご飯食べたか?風呂は入ったか?歯磨きは‥」
『ふふっ‥おかえり‥』
「っ!!」
ふにゃりと微笑んだ顔
破壊力抜群の笑顔
の中に見え隠れする色気
そうだった
ここ最近
可愛すぎる妹がさらに可愛くなって
色気まででて
これはきっと恋をしているに違いないんだった
『おつかれさま‥‥っておにい‥ちゃん‥?なんで泣いて‥?』
「いや‥ごめん‥妹の恋は兄として応援するべきだよな‥‥変な奴だったらぶっ飛ばすけど」
『ん‥?』
最初は絶対に大地だと思ってたけど
菅原くんもいい子だし
この前見た影山くんも素敵だったし
そういえば東京で会った黒尾くんもしっかりしてて好印象だったな
あれから毎日電話してるようだし‥
月島くんとやらはよく家で話題にでてきては嬉しそうにカオを緩めているし
『そうだ‥お兄ちゃん‥インターハイ予選‥良かったら見に来てね?』
「おお!それは任せろ!!ばっちり休み希望入れてあるからな!月島くんにも会いたいし!」
『ん‥?なんで月島くん‥?』
「そんな事より早く寝なさい!明日また起きれなくなるぞ!」
妹をベッドまで送り届けてカレンダーを見る
インターハイ予選まで
あと2日