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ハイキュー 俺の気持ちに気付いて【R18】

第19章 インターハイ予選へ


遅くまでの練習が終わって
更衣室で急いで制服に着替える



体育館からはまだ声が聞こえているけど
今日もまだやる事が残っているから

いつもなら最後まで残る居残り練習も先に抜け出させてもらって


着替え終わった潔子さんと歩きだすと
体育館から菅原さんがヒョイっと顔を出した




「花澄ちゃーん!清水ー!大地が肉まんおごってくれるって言うんだけど‥」



「ゴメン‥私達やることあるから‥」




『すみませんっ‥!』




「今日も清水と帰るのか?」




菅原さんの横から大地もひょっこりと身体を出す





その顔がやっぱりしゅんとしたような気がして

あえておどけた笑顔を返す





『うんっ!肉まんは今度お願いします!』




「食いしん坊め」




少し寄った眉間の皺がふわっと緩んで
いつもみたいに柔らかな笑みが溢れ落ちると
大きな手がワンちゃんを撫でるみたいに私の頭を撫で回す






『わぁっ‥大地っ‥まって‥‥髪がくしゃくしゃになっちゃうっ‥』





「可愛すぎるから髪はくしゃくしゃくらいでちょうどいい」




『なにそれ〜?!』




「坊主でもいいくらいだけどな」



そう言うと目尻を下げてくつくつと笑い出す




『ええっ?!坊主?!』






「うそうそ‥冗談‥気をつけて帰りなさいよ」




まだ少し笑顔を含んだまま
今度はぽんぽんと優しく頭を撫でられる




『うん!ありがとう!じゃあまた明日ね!』




体育館の居残り組のみんなにも挨拶をして
潔子さんと歩きだす




「いよいよだね」




『はい‥ドキドキしますけど‥みんなに少しでも気持ちが届くといいですね!』





「うん‥そうだね」





ふっと眼鏡の奥の瞳が柔らかく細まる




「花澄ちゃんとこうやって帰るのもあと少しだと思うと寂しくなるな」




『潔子さんっ!それはまだ言わないでくださいぃ‥』




「ごめんごめん‥」




ブワッと涙が込み上げてくると
そうなるのを分かっていたようにふっと微笑んだ




「頑張ろうね」




『はいぃっ‥‥』




「ふっ‥ふふっ‥可愛い‥」




大地とは違った細くて華奢な手でふわふわと頭を撫でられながら
目的地までの時間はあっという間に過ぎていった
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