第3章 下忍・アカデミー編
「次、七班!
春野サクラ…うずまきナルト!」
サクラがガク、と落ち込み、ナルトは勝利のガッツポーズ。
「それと…うちはサスケ」
これには、先程とうってかわって、サクラが勝利を手にした。
それに黙っていなかったのが、サスケが気に食わないナルトである。
「イルカ先生!!
よりによって優秀なこのオレが!何でコイツと同じ班なんだってばよ!!」
「サスケは卒業生28名中二番の成績で卒業。ナルト…お前はドべ!
いいか!班の力を均等するとしぜーんとこうなんだよ」
「フン…せいぜいオレの足引っぱってくれるなよ、ドべ!」
サスケの煽りを皮切りに、ナルトがサスケに突っかかり、サクラがそれを暴力という名の力によって治めていた。
「次、第八班。
犬塚キバ、日向ヒナタ…油女シノ!!」
『シノくんもいいチームだね』
「それはまだ分からない、なぜなら──」
「じゃ、みんな午後から上忍の先生達を紹介するから、それまで解散!」
シノの言葉を、間接的にイルカが切り上げた。
カルタは、シノに「じゃあね」と告げ、新しい班員の元に足を向けた。
「まさかオレたちが一緒だなんてね~」
「カルタさんが一緒とは心強いです。兄弟でお世話になります。」
思わず教室中が三人を見た。
カルタが特別小柄というわけではないが、180センチ超えの双子の前では、ライオンと兎である。
『今日からよろしくね、ふたりとも。』