君 死 に 給 う こ と 勿 か れ 。【鬼滅の刃】
第1章 憐 れ な 少 女 。
『……ふふっ、私は鬼じゃないわよ』
「つーか、鬼なら日の下歩けねーだろ。鬼だったらド派手に矛盾してんな」
そう言ったのは、白髪で臙脂色の瞳を持っている、飾りを沢山つけた派手な男。
『貴方達、月喰一族のこと知らないの?』
月喰一族の呪いも、何もかも知らないの?
「月喰…?…存じ上げませんね。貴女に関係があるのですか?」
『それくらい知っててもらわないと話が進まないわ』
私は鼻で嗤ってやった。
「おい鬼ィ!今すぐに殺してやろうかァ!!!」
私は鬼じゃないってば。
「そうだ不死川。そもそもなんで鬼が鬼殺隊本部にいるのだ。それに木に縛り付けたような拘束じゃ抜け出すかもしれないぞ。その中途半端な拘束の様に俺は頭痛がするんだが。
おい冨岡、そんなに隊律違反を受けたいようだな、…おい、何とか言ってみろ冨岡。まあ隊律違反は免れないがな」
「(不死川さん傷が増えてて素敵♡伊黒さんも今日もネチネチしててかっこいいわ!!♡)」
「うむ!!柱合会議に鬼を連れてくるなど言語道断!!一体どういう見解なのだ冨岡!!鬼は今すぐに斬首するべきだ!!」
「緊急の柱合会議とはこの鬼についてのことではないのだろうか…南無」
おいおい、なんで私が鬼前提なのよ…。私の話聞いてないよね?
「「お館様のお成りです」」
その言葉が聞こえた瞬間、一瞬で辺りが静かになり、平伏をした。