第18章 白虎のお里に行ってみよう
それから、少し経って双子が起き出したから、二人には人間に戻ってもらって、周りのミニ土流壁を片付けた。
オヒレアの花も含めて、装備品を買い足してから出直そうかって話を切り出したんだけど、全員一致でこのまま続行しようって話になった。
あ、違うな。ギンだけが渋々頷いたんだった。
蛇って嗅覚が良いらしく、あの硫黄の匂いはキツいんだって。
でも、一人になるのは嫌だったみたいで、『みんなが行くならボクも行く』って言ったんだよね。
「さてと、どこから探しましょうかね。」
昨日の続きでいいかな。
「一度、海岸をぐるりと走ってみようか。」
何で…?あぁ。
ぽんと手を叩いて納得。
「そっか。そうですね。」
地図に載ってない大陸ってことは、未踏の地である可能性が高い。
忍であれば来れるここが、何故’’未踏’’のままなのか。不思議だよね。
大陸の広さや形も未知数なことだし、外から様子を見てみようってことだ。
「「…何で?」」
「探検の基本だからだよ。まずは外から見てみようよ。」
不思議そうに首を傾げる二人にそう言うと、「ふ〜ん…」と不思議そうにしながらも頷いた。