• テキストサイズ

もう一度、を叶えるために。second

第18章 白虎のお里に行ってみよう



「今回のトラップには俺からサカキに協力を取り付けて、二つ返事で引き受けてもらったんだよ。」

「サカキさん、危ない目に合わせちゃいましたね。」

作戦が失敗してれば、サカキさんは巻き添え食ってた。最悪は禁固刑だったかもしれない。

「それでも『エニシの為になるなら』って言ってくれたよ。」

そっか…。
サカキさんらしいっていうか…。

「…お礼、言っておいてもらえますか?それと、ご心配おかけしましたって。」

そう言ったら、先生は優しく目を細めた。

「ん、言っとくよ。」

「話終わった〜?」

探索に行ってた双子と二匹。
双子は鼻を摘みながらばたばたと戻ってきた。

「本当にこんな所にあるの?」

「臭い煙が出てる以外何もないんだけど。」

二人は怪訝そうに私達を見る。

「こればっかりは探してみないと何ともね〜。それに、なんてったって白虎の棲家だもん。簡単には見つからないよ。」

「ま、根気強く探すしかないよ。」

私と先生が言うと、双子はぶすっとする。

「「じゃあ、一緒に探してよ。」」

「喋ってる暇ないよ。」

「こんな臭い所を、端から探さなきゃいけないんだから。」

余程、臭いがキツいらしい。
いつもよりご機嫌斜めだった。
ばたばたと煙を避けつつ走っていく双子を見て、やれやれと肩をすくめる。

「行きますか。」

「だね。」

さて、本腰入れて探すぞ〜。

/ 817ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp