第14章 ♪龍地洞ってどんなとこ?
「…熱探知って優秀なんだねぇ。」
「「そんなこと言ってる場合?」」
双子からツッコミが入る。
「…まったく呑気な野郎共だぜ。」
真後ろから私達とは違う低い声がかかり、瞬間的に飛び退いた。
その瞬間、バクン!と音を立ててでっかい顔が現れた。
あっぶね〜…。食われるとこだった。
でもま、チャンス到来でもある。
私は瞬時に万華鏡まで開き、素早く瞬間移動で蛇の頭に飛び乗った。
姿が見えればこっちのもん!ってね。
「何しやがる!!離れろ!!」
ブン!ブン!と音を立てて頭を振るけど、私は私でチャクラを潤沢に使って全身でべったりと抱きつくように張り付いている。
そう簡単には落とされないさっ。
ガンン!!
はい、自爆コース。
振り回してる内に、近くの大岩に激突した模様。
痛っそう〜。
「この小娘が…!」
「いやいや、私何もしていませんて。」
文字通り、貼り付くことで手一杯なもんで、手足出してる余裕はないし。
「喧しいわ!!虫けらの分際で!!」
お、尻尾が来たぞ。
逃っげろ〜!
しゅるるっと下がりながら裏側へ回ると、クリーンヒット!
あはは、また自爆コースだね。
「何しやがる!!」
「いやだから、私何もしてないですって。」
勝手に尻尾を自分の頭に打ち付けたのは、あなたでございます。
私じゃないも〜ん。