第29章 ◆ 助けたい君 ◆ 夢主視点 ◆ ④ ◆

私の子にする









そう言えばジジィ以外息を飲んだのが分かった









「嚇母達が元人間だったってのは言ったっけ？それと同じ⋯私の口寄せにするの」

ｸﾛｶﾞﾈ）「そうか」

「ベポには内緒にしてね」

ｼｬﾁ）「言わねぇよ⋯言えねぇ」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「ならウタちゃんを見るのは、」

「過去の映像でんでん虫だけだね⋯声も、姿も、踊りも歌も⋯全部⋯映像でんでん虫の中だけになっちゃった」

「「「⋯⋯」」」








なんとなくみんなの顔が見れなくて
視線をローに戻した









「世界を知らないウタちゃんを世界に連れて行きたくて」

ｸﾛｶﾞﾈ）「だから⋯お前の口寄せにするんか？」

「長に頼めばしてくれるもん⋯ウタちゃんとしてでは無いけど⋯私の子として、一緒に世界を見たくなった」

「「「⋯⋯」」」

「だから連れて来た。口寄せになったら、口寄せになる前の記憶はないし、私の自己満なんだけどね」










そう言って笑って顔を上げ
みんなを見れば皆ため息をついて動き出し近づいて来た







何事？かと思っていれば
シャチは左に
ペンギンは右に
ジャンバールは後ろに立った








「ど、どうしたの？」








私の足の上にローがいるから動けなくて
動ける範囲で見渡せば
3人に抱きしめられた







え？









「えー？なになに？」

ｼｬﾁ）「いいから⋯そこで大人しくしとけ」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「たまにはお兄さん達に甘えなって」

ｼｬﾝﾊﾞｰﾝ）「お前はよくやってる」









抜け出そうとかは思わないけど







なんか






暖かい