第72章 ★ 前夜祭 ★ ロー視点 ★ ② ★
嚇母)“…なんでもないよ”
猫がため息混じりに答えた
「凄く気になるんだけど…ロー?」
ロー)「…なんだ?」
俺は少し落ち着いてアヤに呼ばれたから顔を上げアヤに顔を向けた
「…気に入ってくれたなら、また踊ろうか?…ローが、見たい、なら、だけど…」
アヤの言葉に少し驚いたが…
段々と語尾を小さくしていくアヤ
アヤは最後まで言い切る前に顔を逸らした
嚇母)“はぁ…アヤがこんな事言うの初めてだから…”
「もー!嚇母!変な事ばっかり言わないで!」
猫の言葉に恥ずかしくなったのかアヤは
顔が赤くして叫ぶように立ち上がり言った
猫は腕を組みながら浮いてるだけだった
アヤの行動がおかしくて笑ってしまった
「笑うなし!もー!」
嚇母)“見て欲しいならちゃんと言いなよ。ローに見て欲しいんでしょ?”
「ろ、ローが見たいって…言うなら…」
少しむくれながら恥ずかしそうに言うその言葉に
また笑ってしまったら怒られた