第72章 ★ 前夜祭 ★ ロー視点 ★ ② ★
俺は視線を落とせば「ん?」と言ってアヤは首を傾げた
俺の反応に疑問だったのかアヤは少し落ち着きのない声を出した
「え?嚇母は綺麗に踊れたって言ってくれたけど…変だった?気に入らなかった?」
ロー)「…気に入った」
「え?…ローって踊りとかに興味あるの?」
アヤからの疑問に俺は小さく笑い
顔を上げアヤに目を向けた
ロー)「…お前の踊りなら気に入った」
「…」
アヤは目を少し丸くしてゆっくりと視線を逸らした
嚇母)“…恥ずかしがるなよ”
「…恥ずかしくなるでしょ…そんな、私の踊りなんて…見た事ある知り合いとか…そんなにいないし…気に入ったって言葉はローで3人目だ」
ロー)「3人目?」
「ジジィとカカシ、んでロー。貴方で3人目…まぁ嚇母達も入れたらもっといるけど…」
ロー)「…」
嚇母)“…この世界では君が初めてなんだからそんな顔しなくていいんじゃない?”
「ん?」
俺は少しむくれた顔をしていた
自分でもなんでそんな顔をしたのか分からなかったが
少し悔しかった
猫の言葉にアヤは顔を上げ猫の視線を辿る様に
俺に目を向けた
俺はアヤと目が会う前に顔を逸らした
「え?何?」
アヤは意味が分かってなかったのか俺達を見渡していた