第70章 ☆ 生涯をかけて ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
ズボンと共に下着も全部脱がせば
案の定濡れていた
アヤの足を撫でる様に触れながら「そんなに欲しかったのか?」と声をかければアヤは少し体を震わせて答えた
「んっ…言わないで…ずっとローが欲しいって…言ってたもん…触れて欲しかったんだもん…少し…寂しかったんだもん」
アヤの言葉に思わず手が止まった
ロー)「…寂しかった?」
アヤの顔を目を向ければアヤは枕を顔を埋めるように俺から顔を逸らしていて片手で口を隠していた
「…」
俺は体をアヤに近付けて
アヤの口元を隠す様に置かれている手を退けて
顔の横に手を置いて優しく声をかけた
ロー)「…寂しかったのか?」
アヤはゆっくり目だけ俺を向け「…ぅん…」と小さく答えて
また目を逸らした
逸らされた目は恥ずかしさと、悲しさが見えた気がした
ロー)「こっちを向け。何が寂しかったんだ?」
そう聞けばゆっくり顔が動いて俺に顔を向けた
顔は向けてもすぐ視線を逸らされたが
優しく名を呼べば…少し涙を溜める目と合った
ロー)「…言ってみろ。何が寂しかったんだ?」
「…」
ロー)「…アヤ」
「…もう、終わったもん」
ロー)「…何が終わったんだ?」
また視線を逸らされて「…ローの…言葉…」と静かに言われた