第69章 ★ 嫌な言葉 ★ 夢主視点 ★ ① ★
イッカク)「…ねぇアヤ」
ベポに視線を向けていればイッカクが私に声をかけてきた
「何?」
イッカクに視線を向ければ少し眉をひそめていた
なんでそんな顔?
イッカク)「アヤは嫌じゃなかったの?さっきの女の人みたいに…キャプテンが他の女の人に触られたり…言い寄られたり…」
「…」
よく見たらイッカク以外にも
シャチやペンギンも顔色を変えていた
私は背もたれから体を離し
テーブルに肘を置き手に顎を乗せてイッカク達に目を向けた
「…なんで…あなた達がそんな顔するの?」
「「「…」」」
「もし嫌だったって言ったら…どうするの?」
「「「…」」」
イッカク達から視線を外した
皆なんか変
あーあれかな?
私が嫉妬しないとかそんな話をしてるのかな?
「正直触られるのは問題じゃない。それは別にいい。私が許せないのは言葉だ」
イッカク)「…言葉?」
「そう。言葉…それだけ…それ以外は別にいい。あの女の人とローがどんな関係だったのかなんてどうでもいい。例え体の関係があったとしても、付き合ってたとしてもどうでもいい。そんな事重要じゃないんだよ。私からしたらね」
「「「…」」」
「…なんか空気悪くしちゃってごめんね。先に船に戻るね。皆は楽しんで」
私はそう言い残して席を立った