第46章 ★ 誕生日 ★ 夢主視点 ★ ① ★
「…22歳の…私とカカシの誕生日に私は死んでここに来た」
私が静かにそう告げれば周りから息を飲む音や「えっ」って小さな声が聞こえた
「「「「…」」」」
「この世界に来る前の任務で里に帰ったら渡そうと思ったんだ。会う約束してたし。その時襲われて死んでここに来たからさ。あいつが付けてるのかは夢で会った時見てなかったから気付かなかったけど、せめて約束守ろうって思って、付けようって思って昨日付けた。これがピアスの話。リングも似たようなもんだよ。ジジィに預けられる時、師匠に貰ったんだ。カカシと一緒に。お互いに大事にしろって言われて…『死にそうになっても、そのリングを見て帰る家がある事を思い出せ』って。『リングを壊すな』って…『リングをお互いと思え』って言われた。『そうしたらお互い離れててもお互いの所に絶対帰るって思えるから』って…これがリングとピアスの話」
「「「「「「「…」」」」」」」
「ピアスは付けるよ。約束だからね…リングは…正直、この世界で生きていこうって思っても…外す勇気がなくて、今でも付けてたけど…でも大丈夫…もう私もカカシも大丈夫だから、ジジィにカフスにしてもらうの…ね?酒の場での話じゃないでしょ?」
私はため息を付きながら顔を上げた
皆変な顔してた
「夢でね…カカシに会ったんだ。あいつ笑ってたの。だからもう大丈夫だよ。お互いに、大事な物見つけれたからね。」
私はそう言って笑った
皆少し顔が和らいだ