第46章 ★ 誕生日 ★ 夢主視点 ★ ① ★
「…カカシが任務に行く時とか心配だったんだ。あいつ死ぬんじゃないかと思って…チームメイトが死んでから、あいつ毎日のように魘されては起きて…血なんか付いてないのにさ、夜中に『手に付いた血が落ちない』って騒いでは洗面台でずっと手を洗ってて、声をかけて止めても、体を震わして、死にそうな顔でずっと『落ちないんだ』って言われて…危険な任務にも行き出して…大変だったんだ。心配だったから家にいる時はなるべく一緒にいたんだけど任務で離れてる時とか、あいつ壊れるんじゃないかと思って、約束したの。あいつが死なないように…」
イッカク)「約束?」
「…22歳までお互い生きてたら…お互いの好きな色のピアスをプレゼントしよって」
シャチ)「え、それがそのピアス?」
「そうだよ?まぁ私のは部屋に置いてたからあいつに渡ってると思うけど…まさか今になって届くと思わなくて…覚えてるとも思わなくて…この約束したの14歳の時で、私適当に言ったんだ。とにかくアイツに生きて欲しかったから…適当に22歳って言っただけで、それが過ぎても次27、35って、適当に年齢を言って死なないように約束していくつもりだったの。カカシが生きていればそれで良かった。でも…私がその約束守れなくて…22歳の…私とカカシの誕生日に、私は死んでここに来た」