第20章 ★ お願い * 夢主視点 ★ ① ★
「なんか勿体ないな…私、まだここにいていい?」
ロー)「あ?ここで寝ないのか?」
「ここで寝ていいの?…ここならよく寝れる気がする。ローの側だと。ローは暖かいね」
私はローと離れたくなくて擦り寄った
ローは私を抱き締めてた腕に力を入れた
自分で擦り寄って恥ずかしくなったけど
今は…離れたくない…
ロー)「ここにいろ。抱き枕だ」
「ふふっ。それも初めて言われた。あ、ワガママ言っていい?」
ロー)「…離す以外なら」
「…後ろから抱き締めて欲しいなと」
ロー)「あ?背中治ってないだろうが」
私はローの顔に視線を向けた
「駄目?」
ロー)「…はぁ…痛くなっても知らねぇぞ」
「今はその痛みも愛おしいと言うか」
ロー)「は?」
「痛みって生きてる感じがするよね?しない?」
そんな事を言えばローは変な顔してた
その顔に笑えた
ロー)「…お前」
「ふふっ。気にしないで。冗談だから。でも後ろから抱き締めて欲しいのは冗談じゃない」
ロー)「…はぁ…後ろ向け」
ローはやっぱり優しい
「ふふっ。ありがとう」
ローは腕を緩めて
私はローに背中を向けた