第20章 ★ お願い * 夢主視点 ★ ① ★
やっぱりローは優しい
ロー)「これでいいか?」
「うん。暖かい」
ロー)「他には?」
「え?」
まさかそんな質問をされると思わなくて目を丸くした
ロー)「ないなら寝ろ」
「あ、ある!お願いがある!」
ずっと言いたかったお願いがある!
ローに頼んでいいか分からなかったから言わなかったけど
ロー)「…なんだ?」
「…刺青を入れて欲しくて」
ロー)「は?」
「タトゥー。右腕の刺青を消すように入れて欲しい」
ロー)「…この刺青は?」
「暗部の印。私にはもう必要ないから。あなたが入れてるようなマークでも入れて欲しいなって。」
ロー)「…分かった。今度探してやるよ」
「ありがとう」
私はローの返事を聞いて安心して目を閉じようとしていた
ロー)「…今日は島に着く。お前の物を買いに行く」
ローの突然の言葉に驚いてしまって顔だけ振り返った
思ったより近くてびっくりした
「え?」