第93章 ★ タトゥー ★ 夢主視点 ★ ① ★
「…ぁっ…そっ…んー」
ローの密着してる体に
抱き締められてる腕に…私の体が余計に疼く
ローは気付いてるはずなのに
頭を動かしてローの顔を見れば案の定ローはニヤケてて
顔に熱が集まる
ローは体に力を入れ私諸共うつ伏せになるように体を動かした
私の上にローの体
それだけなのに…さっきよりも疼いて仕方ない
その先を求めてしまう
肩越しにローの顔を見れば見惚れるぐらい素敵な悪い笑み
その笑みのままゆっくり顔を近付けてきて
キスされると思った
なのに
耳元に顔を寄せて
鼻先が触れる距離で
ロー)「抱かねぇからな」
って言われた
思わず目を見開いてしまった
いつもの、私の弱い声で言うもんだから
私の体は余計にローを求めてしまうのに
今、自分が情けない顔してると思う
「…なっ、なんで…」
抱いてくれないの?
ロー)「お仕置だろ?そのまま我慢しろ」
「…んっ…てよ」
ロー)「なんだ?」
「…抱いて…よ…」
目に涙が溢れそうになりながら素直にそう言えば
ローは相変わらず素晴らしい悪い笑みだった
私のこめかみにキスを落とされたけど
ローは体を動かして私の上からいなくなった
「ぇ?」
ロー)「俺をその気にさせてみろよ」
体を起こしてローに目を向ければ
さっきみたいにローは仰向けに寝転がっていた
ニヤけた顔で
「そっ、その気?」
ロー)「あぁ。抱かれたいんだろ?俺をその気にさせれたら抱いてやるよ」
「ど、どうやって?」
ロー)「好きにしろ」
「キスじゃダメ?」
ロー)「そんなんじゃ俺は抱く気にならない」
「…そうなの?」
ロー)「今はな…だから好きにしろ」
「…それ…触ったり、素股って事?」
ロー)「好きにしろ…出来る物ならやってみろよ」
「…」
舐められてる…
なんか、ちょっと悔しい…
絶対その気にさせてやる
違う意味で燃えた