第92章 ☆ 説明前 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
「まぁいいや。ローの手に触れたし」
アヤはそう言って俺の腕の中で体の向きを変え
俺に抱き着いて擦り寄ってきた
ロー)「なんだ?また抱かれたいのか?」
「まだ抱けるのか…ローって凄いね」
ロー)「…これが普通だと言ったはずだ」
「それローの中の普通でしょ?普通はもっと大人しいよ…多分…知らんけど」
ロー)「…」
「そんな顔しても駄目。今日は夜までシないから」
ロー)「見えてねぇだろうが…それにそれは無理な相談だな」
「見えなくても分かるよ。もし無理矢理抱いたらここを発つまで禁止にするからね。私そのままあっちに行くからね。そうなったら2ヶ月はお預けだよ?そんな事になってもいいの?」
ロー)「…」
「夜まで待って…待ってくれたら、私の体、あなたの好きにしていいから」
ロー)「…」
「ここを発つまで…体にも心にもあなたを感じたくて…なるべく近くにいて欲しいの…だから…」
ロー)「…そうだな」
俺はアヤを抱き締めれば
アヤも力を入れて俺を抱き締め返した
「…なんか、急に…」
ロー)「…何も言わなくていい」
「…声も聞きたい…少しでも多くあなたを感じたい」
ロー)「…」
アヤは俺の体におでこを押し付けて呟いた