第16章 未来の探偵と警察【原作３年前】

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小五郎さんの事務所と住居の下は、皆もよく知る喫茶店ポアロが賑やかに営業している。そこに入店してくるお客さんは大半が刑事さん、私のような芸能人も稀に訪れ、年齢層も豊かな明るい喫茶店だ


そこで働いているのは勿論、最近は顔を出さなくなったオーナーさんと女性アルバイターの榎本梓さん。彼女はここの常連になって何年かしてからバイトで入って働き始め、いつもの席やメニューを分かってもらえる仲だ。そして刑事や子供や男性客が増えても、気軽にポアロで落ち着いて過ごせているのはオーナーと梓さんのお陰だと思う


正直めちゃくちゃ居心地が良い空間なので、今後安室透が来てから女子学生が頻繁に来店するのは少々抵抗感がある。いやいや、別に分からなくもないんだよ？イケメンは保養になるしね。だけどアイドルじゃないんだからあんまり群がって営業に支障が出そうになるのは……ね？


梓さんも原作なんかで炎上しちゃうって嘆いていたし、その辺何とかなればいいんだけど……。なんて将来的に問題を抱える事になるポアロに、本日、私は刑事さん三人と来ています。研二くんと陣平くんと航くんです、ちゃんとナタリーちゃんにはオーケーを頂きました！席は壁側の一番真後ろ、外から窓越しに見えにくい場所だ。全員で美味しいナポリタンを食べています


そして彼らとポアロでお食事してたら、話題となったのは何と事件に首を突っ込んでしまった新一についてだった。しかもほんの数日前、両親にきっちり報告して叱ってもらったらしいんだけど……




松田「お前の弟、好奇心旺盛過ぎるだろ？何回言っても聞きやしねぇし、事件を見慣れる自分が一番やべえってことを理解してねぇ」

萩原「しかも連れの女の子達は置いてけぼり、自分や幼馴染の身より事件が大事って優先順位おかしいって。しかも片方の長髪の子……危なっかしいよ。格闘技出来るみたいだけど迎え撃つのはなぁ、あの子自身も犯人にとっても宜しくない」

伊達「悪い子達じゃないんだろうが、ここまで来るとな……」

椎奈「絶対何とかします！愚弟と愚弟の幼馴染がごめんなさい！！」




本当に聞いてて頭痛と胃痛が！私からも言い聞かせてるのに何て頑固なんだ！これが原作の修正力？痛い目見ないと分からない？


私がもう泣きたい思いで頭を下げると、「お前も苦労してんだな」って三人に頭を撫でられてしまった