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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第16章 未来の探偵と警察【原作3年前】



そして人だかりを縫う様にして規制線が張られた先頭へ出てみると、公園の奥で忙しなく現場の調査を行う鑑識係と目暮警部を含む捜査一課の刑事達がいた。1人は唯一の女性だという佐藤美和子刑事、後の2人は天パにサングラスの刑事と垂れ目にストレートヘアで襟足が長い刑事がいる

更に入り口付近のベンチの側にはお爺さんが2人、お婆さんが1人で並び立っていた。恐らく容疑者候補と目撃者だろうか。事件があったと思しき位置には公共のベンチと机、机上には倒れた水筒とマグカップ4つ、お菓子もあるから屋外でティーパーティーでもしていたらしい

……何だか垂れ目の刑事に見覚えがあるんだよなぁ。多分サングラスの人とその人が噂の優秀な刑事達なんだと思うけど……本当に大丈夫なのかよ?



蘭「もうっ!駄目だよ新一、捜査の邪魔をしちゃ!」

新一「はぁ?!お前ら帰ってろって言っただろ?!別に邪魔しちゃいねぇし、俺はただ捜査の様子を見に来ただけだ!それに……」

園子「それに?一体何なのよ?アンタを置いて帰れるわけがないでしょーが!」



じっと公園の奥にいる捜査一課の刑事達を凝視していたその時、急に両肩をがっしり掴まれて驚きながら振り返ると、そこに怒り心頭の蘭と園子の姿……。てっきりいい加減呆れ果てて帰ってくれてるものと思っていたが、二人は俺を放置するつもりがないらしい。だから仕方ないので一人の『お楽しみ(推理の修行)』は諦め、蘭と園子から視線を公園内に戻した



新一「……それに最近親父に依頼が来づらいんだ。噂じゃ凄い刑事さんが入ったって言うし、」



そのお手並みを拝見したくてな

若い二人の男性刑事が奥に倒れる老婆の遺体に屈み込むのを見つつ、抑えきれない高揚感に思わず口角が上がる。一体この事件にどういったトリックがあって、彼らの推理力がどれほど凄いのか。俺は蘭や園子にジト目で睨まれながら、それでも胸がワクワクしていたのだった













それから30分後、事件は無事に解決できたようで犯人はしっかり逮捕されて行った。どうやら2人の男性刑事がドヤ顔で犯人だったお婆さんを囲って話していたから、きっと彼らが推理したんだろう。遠目で佐藤刑事と目暮警部の混乱している様子が確認できた。しかし残念な事に此方までは会話が聞こえず、反対側にもう一つあった出入り口からパトカーで連行されたのだ
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