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(名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした(改)

第16章 未来の探偵と警察【原作3年前】



───新一side

俺の将来の夢は、いつかシャーロック・ホームズのような名探偵になる事だ。趣味はサッカーとバイオリン、得意で大好きなのは事件の謎解き。両親が巷で有名なミステリー小説家、今は引退してしまった大女優、三つ離れた姉もカリスマ的なアーティスト兼女優として活躍中……。俺も近い内に難事件を解決して凄腕探偵になりたい!ホームズみたいに有名になって、俺の名前を轟かせてやるんだ!


そう思って事件で呼ばれた親父について行っていたが、最近はとんとそういう機会が減った。捜査一課に優秀すぎる新人警官が二人も配属されたからだ。すると親父は自然に呼ばれることが少なくなり、「日本に優秀な刑事が増えて安心じゃないか」と母や姉も有難そうに笑っていた……


確かに親父の仕事は探偵じゃないし、事件の捜査も逮捕が本来警察が行う役割だ。それに俺も姉さんに心配かけて、本気で鬱陶しいとか微塵も思ってない。普段から家族思いで悪い事をすると誰でも厳しく、それでも犯罪者にさえ優しく出来る性格だ。そんな姉さんは創作ミステリーが好きなんだけど、実際起こった事件は気分が悪くなるくらいに苦手で……


だから学生の俺がそれに躊躇いもなく関わり、解決するのをとても嫌がっている。けれど、現代のホームズになりたい俺は正直言って困っていた……。俺は件の刑事達に一度も出会ってないけど、どんなトリックもアリバイも鋭い勘と頭脳で暴ける敏腕な人達らしい。ただし乱暴な捜査やチャラい態度が玉に瑕、と目暮警部や佐藤刑事は苦笑いだった


聞いた限りじゃ結構ワイルドすぎる刑事だよな。だけど俺も圧倒されて負けてばかりじゃいられねぇ……絶対その人達より凄い推理力を発揮できる名探偵になってやる───












日々に修行できる機会を伺う俺に、突如事件と出会いが舞い込んできたのはとある学校帰りの夕暮れ時だった。幼馴染で同級生の毛利蘭と鈴木園子と並んで帰っていた時、公園の前に大勢の人だかりとパトカー数台を見かけた。きっと何かの事件が起きたんだ、すぐにピンと来た俺は蘭と園子に振り返る



新一「悪ぃーな蘭、園子!事件みたいだから先に帰っててくれ!」

蘭「ちょっ、待ってよ新一!」

園子「お姉様から散々注意されてるでしょ?!」



既に走り出してた俺は、後ろで蘭と園子がアレコレ怒鳴っているのを無視して現場に駆け寄った
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