• テキストサイズ

☆姫の想い、彼の心☆ <イケメン戦国>

第34章 呪いの器(三成君)


「急に眠くなってきたような…」


白々しく眠いフリをしたけれど信長様には通じなかった。

下から行燈の光が当たっているから凶悪な顔に見え、笑顔がこんなに怖く見える人もそう居ない。


信長「俺の尋問を目前にして無視を決めこんだ女は初めてだ。
 骨が折れそうだな」

「じ、尋問っ!?私は悪いことは何もしておりませんが…」

信長「尋問とは罪を犯さずとも執行されると知れ。
 俺がした質問に答えろ。答えなければわかっておろうな?」


口元は笑っているけど全く笑っていない目に射すくめられ、布団を掴む手に力がこもった。


(うぅ、怖い。だってこの人、あの織田信長なんだもんね。
 怖いのは当たり前か)


急に『鳴かぬなら殺してしまおうホトトギス』というフレーズが頭に浮かび、懸命にさえずるしかないと腹を決めた。


/ 1220ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp