• テキストサイズ

【呪術廻戦】抱きしめてそばにいて

第20章 心配症




「ッリン!!」




次の瞬間、ガシッと掴まれた身体と



聞こえてきたのは私の大好きな声。だけどその声は、いつもと違いどこか強張っていて。




「リン‼︎しっかりしろッ、すぐ硝子のところに連れてくから」




ふわりと包まれた身体が抱き上げられる。



「…さと…る…?」




「うんそうだよ!僕だよ!!」



どうして悟がここに…?出張は?一週間帰ってこないんじゃなかったの…?



「おい伊地知‼︎何でコイツ一人で歩かせてんだよッ。君、僕に殺されたいの?」



悟の恐ろしく低い声が辺りに響き渡る。


悟…伊地知君は悪くないんだよ…私が一人で行けるって言ったの…伊地知君私の事追いかけて来てくれたのに…ごめんね…



そう言いたいのにボーッとして…視界もぼやけてて…声が出ない。



ダメだ…情けない。せっかく一級術師になったのに…私はまだまだ弱いままだ…



悟や傑みたいに…強くなりたいのに…




目隠しをしていても分かるほど、悟が、顔を歪ませているのが分かる。あぁ、悟に悲しそうな顔をさせちゃってる。どうしよう…




だけど少しずつ、遠のいていく意識。



遠くでは悟が私を呼んでる声がする。






ごめんね、悟…



私が弱いせいで…悟にそんな顔させて…ごめん。




/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp