第19章 長年の気持ち
「その時七海君に言われたの。悟はいつも私を一番に守ってくれてたって…その言葉を聞いた瞬間私分かったの…どうしてずっとモヤモヤしていのか、どうしてデートの日ヤキモチを妬いたのか」
「……………」
「悟はさ、いつだって私のそばにいてくれたよね。悟…いつも私を笑顔にしてくれてありがとう。いつも寂しい時私を見つけてくれてありがとう。いつも辛い時そんな私に気が付いて、支えてくれてありがとう。そして…ずっとずっと私を好きでいてくれてありがとう」
私は、悟の両頬を手のひらで包み込むと。
目を細め、満面の笑みで悟を見上げた。
待たせてごめんね、
自分の気持ちに気がつくのが遅くなってごめん。
辛い思いをさせて、
不安にさせて
ごめん。
でもね、私…
やっと分かったんだ。
やっと気がついた。
「悟 好きだよ、大好きだよ」
悟のことが、
誰よりも…
何よりも…
愛しいよ。