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【呪術廻戦】抱きしめてそばにいて

第10章 雪の夜



目の前には、和風な廊下とは違い広々とした洋室が広がっている。どうやらここは悟の部屋らしい。



悟は私の後に続いて入ってくると、早々と着物を脱ぎ始めた。



「ちょっ…私いるよ!」


「あ?」


「脱ぐなら見えない所で脱いでよ」


「あぁ、そういう事ね」



そう面倒臭そうに言い放った悟は「シャワー浴びてくるわ」と言うとさっさと部屋の奥へと行ってしまった。


いや、シャワーの前に先ほどからのこの状況を説明して欲しかったんだけど…



しかも自室にシャワーあるって…凄いな五条家。


とりあえず悟を待つしか無いと思い、余裕で5人くらいは座れそうなソファーへと腰をかける。


というか、私パジャマなんだよね…人のお家にお邪魔する格好じゃない。悟はまだしも…さっき会った人達は絶対不審がっていたはず。



しかも持ち物なんてかろうじて携帯持ってるくらいだし。



そんな事を考えていると、意外にも早く悟はシャワーから出てきて。黒のスウェットに上半身裸のまま私の隣のソファーへとドカッと勢い良く座った。


悟の綺麗に鍛え上げられた腹筋が視界の隅に入り込む。



「だから何でまた裸なの…」


「そんなんいつも体術訓練後とかで見慣れてんだろ。それにズボンは履いてるから裸ではない」


まぁ確かにそうなんだけど。いつもと違う場所だし何だか違和感が…



私はソファーの背もたれにかけてあった黒のロンTを見付けると、それを悟に手渡した。



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