第9章 さよなら五条先生
スミレさんは飄々として再びシフォンケーキをつつき始めた。私は頼んだストロベリーショートに全く手がついていない。
「そんな事して、もしジョーがその気になったらどうするつもりだったの!」
「ふふ。そんときはそんときかなー」
「スミレさん!!」
「冗談だってば。私にはボブがいるのよ。それにそんなヘマしないわよ。相手がライオンでも倒せる力をちゃんと備えてんだから」
「ライオン……はぁ」
なんだろ。武井壮の動画を見て学習したとかじゃないよね。それは当てにならないよスミレさん。
猛獣用の麻酔銃を所持してるとか? 五条悟はそれでも倒せないけど、なんらかの防衛力があるのだろう。