第9章 さよなら五条先生
後日、スミレさんからもフォローの連絡が来て、奢るからとカフェに誘われた。
そんなのいいって断ったけど強引にカフェに連れて行かれた。
シフォンケーキをフォークでつつきながら喋るスミレさんの話によると、あの日、エアコンが故障して羽がブンブン不快な音を鳴らしていたから、フィルターを見ようと脚立に登ったらバランスを崩して落ちたらしい。
ギックリ腰になりかけていたスミレさんはそのまま痛みで立てなくなって、隣のジョーに連絡して体を起こしてもらったのだとか。
玄関の鍵は室外機を往復してたから開けっぱなしになっていて、それでジョーは中に入れたとのこと。
ランジェリー姿だったのは部屋の中でのスミレさんの普段着らしい。