The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第5章 聖夜決戦
「折角綺麗な格好してるんだ。それにオレだって、お前の誕生日を血みどろになんかしたくねぇ。呼び出したのはオレだけど……」
やっぱりこの服装で来たのが間違いだった。
和泉はあの時着替えなかったことを深く後悔する。
そんな中、武道は微笑んでみせた。
「大丈夫ですよ!マイキー君たちが来てくれる!だから、それまでの辛抱っス。みんなが来ればなんとかなる」
「タケミっち」
「……?」
「オマエ……マイキー呼んだのか?」
「……え?」
「オレは八戒を助ける為に和泉と2人で来た。東卍とは関係ねぇ。個人的な問題だ。オレら3人で柚葉を守るぞ」
三ツ谷の言葉に武道は絶望した。
(……死んだ。終わった……絶ッッッ対ェ無理だ……。三ツ谷君と和泉が来た時に淡い期待をした。『東卍のみんなが来てくれる!』……って。それまでは頑張ろうって……)
その場に崩れ落ちた武道は絶望する。
千冬と三ツ谷ならまだしも、自分は弱すぎる、大寿には適わのにと。
「立てよ!タケミっち。オレも少し期待した。けど、こうなったら俺らがなんとかするしかねぇ!!」
「なんとかなるワケねぇだろ?ピンピンしてんのオレだけだぞ?俺に、あいつら3人とやれってゆーのかよ。そんなの無理だよ。でも和泉を戦わせたくねぇのは、オレも同じだよ……」
絶望している武道に、千冬はなんと声をかけるべきが悩んだ。
そんな武道に三ツ谷が声をかける。
「タケミっち。オマエに全部背負わす気はねぇ。オマエと千冬は邪魔な二人を足止めしてくれれば、大寿はオレがやる!」
「そんな体じゃ絶ッ対ェ無理だよ、三ツ谷君!!」
「ああ。オレ一人じゃ無理だ。力を貸してくれるな?八戒!」
三ツ谷の言葉に、八戒は固まる。
「オマエは今、黒龍メンバーだ。オレらと共闘する必要はねぇ……けど柚葉を……姉ちゃんを守る為に力を貸してくれ八戒!」
「……オレ……オレ……」
「大寿がおっかねぇのは分かってる。今まで逆らえなかったのも!でも……それでもオマエは今までしっかり柚はを守ってきたじゃねぇかよ!」
三ツ谷はふらつく足を叩くとその場でしっかりと立ち上がる。
そして八戒へと声をかけた。
「大丈夫!オマエなら大寿を乗り越えられる!」