The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第3章 8・3抗争
「コンビニにあるよな…」
確かコンビニに下着が売っていた。
店員に見られるのは恥ずかしいが、致し方ない…だが1つある問題がある。
それは和泉の下着のサイズだ。
(聞かねぇとダメだよな…。勝手に脱いでる下着とか見たらただの変態だし……)
聞くしかない。
決意した三ツ谷は、脱衣所へと向かい和泉が浴室に入っているのを確認した。
磨りガラスの向こうでは彼女がシャワーを浴びている影が見える。
「和泉っ…!」
「はっ、はい!?」
「そ、その……コンビニで、下着の替えを買うけどその…サイズ聞いても、い、いいか……?」
三ツ谷の顔は真っ赤だった。
こうもサイズ聞くだけでこんな事になってしまうんだな…なんて思いながら顔を俯かせる。
「え、えっと…M、サイズ…で」
「分かった…。直ぐに買ってくるからな!!」
脱衣所から出た三ツ谷は、濡れた服のままじゃダメだと思い簡単にジャージに着替えた。
そして財布をポケットに突っ込んでから、今でパンツ一丁になっている八戒を見る。
八戒は和泉が女とは知らない。
もし脱衣所にでも八戒が入ればとんでもない事が起きるのと同時に、女が苦手な八戒卒倒する可能性もある。
「八戒!コンビニ行ってくるけど脱衣所には近付くなよ!!」
「りょーかーい」
「絶対だぞ!!」
「分かったって!!」
執拗いぐらいに言ってから急いで近くのコンビニまで走っていく。
家からコンビニまではそこまでは時間はかからない為、直ぐに店に辿り着き下着売場を見て八戒の分は直ぐにカゴへと投げ入れる。
「八戒のは良しとして…」
問題は和泉の下着。
ショーツにインナータイプのキャミソールがあり、どれを買うべきなのかと悩んだ。
(そういえば、前に脱衣所で和泉の下着姿見た時このキャミソールタイプ着てたよな…)
悶々と考えながら、黒いインナーのキャミソールとショーツをカゴに突っ込む。
そして急いで顔を俯かせながらレジに持っていくと、男性店員で少し助かったと思った。
(急いで帰らねぇとっ!!八戒にはああ言ったけど、アイツたまにオレの言ったこと忘れてやらかすから!!)
絶対に鉢合わせさせたらいけない。
そう思いながら、会計すると急いで走って家に帰れば汗だくになっていた。