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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第13章 ❤︎ 岩泉先生の彼女と及川先生


やっぱりこの部屋の前に来るとどうしても気持ちは乱れてしまう。扉の前でどうかいませんようにと願いながらノックをするも中から“どうぞ”と聞きなれた声が聞こえる。その瞬間に後悔したけどもう遅い。恐る恐る扉を開けるとパソコンに向かって作業している及川先生の横顔。

「失礼します」

そう呟くと私に視線を向け驚いたような表情を見せた及川先生と目が合う。まだ何もされてもないのに一瞬にして心臓が跳ねあがるのを感じてあの濃厚な映像がフラッシュバックする。

「あれ?どうしたの?」
「あ、…。えっと、…あの、提出用のアンケート、忘れてたので」
「ああ。そういえば今日が期限だったね。わざわざ持ってきてくれたの?別に次の授業の時でもよかったのに」
「そうなんですか?私はてっきり急ぐのかと」
「そんな事言ったのかな、俺。ごめんね、最近ずっと忙しかったから覚えてないや」

なんだ…。それなら今日無理してまで来なくてよかったのにと一気に後悔が押し寄せてくる。

「ここに一人で来たの?」
「…はい」
「そっか…。わざわざありがとう」

及川先生は穏やかなまま笑ってるだけなのに妙な空気に包まれてアンケートを渡してすぐに帰るはずだったのに体は動かない。

「久しぶりだね。こうやって話するの」
「そう、ですね…」
「俺に対しての警戒心が薄れてきた?」
「え?」
「あれからさぁ岩ちゃんの監視が酷くてほんと参っちゃった…。俺は別にいちかたちの中を引き裂こうなんて思ってもないのにね。たださ、ほんの少しだけ興味があったってだけなのに」

そう話しながら机の上に置いてあった紙パックのジュースを私に差し出す。
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