第13章 ❤︎ 岩泉先生の彼女と及川先生
「気持ちいい?」
「……はい」
「俺に見られてるから?」
「……はい」
「……うん、いい子」
刻まれる秒針、先生の吐息と卑猥に交わる水音、教室の窓から射し込む夕焼け。見る事はできないけど、その影はきっと異様な姿を重ねているだろう。
「ん……、もう、いいよ」
「でも…」
「このまま俺の膝の上に乗ってくれる?…今日はいちかもちゃんとイカせてあげるから」
言われるがまま手を引かれ向き合うように腰を下ろすけど、目線の下にはさっきまで自分の唇と舌で形付けていたもの。すっかり受け入れる準備だって出来てるのに、でもそれだけは絶対にできない。
「……めちゃくちゃ、恥ずかしい」
「ははっ、今更?…てかこんな近くで見るとほんと違う学校の生徒みたいだね」
「だって先生が着ろって」
「うん、言った。…でも改めてそう思ったから」
愛おしそうに見つめる視線。私はこの甘い感覚を知ってる。まるで好きな人に抱かれていると思ってしまうくらいの錯覚。このまま抱かれたいって望んでしまうような甘い罠。
「あーでもこの姿勢だと入っちゃいそうだね。…いい?」
「……やっ、だめ」
太ももに直に触れたその先。ぬるっとした感触にもすぐに反応してしまう。
「うん、冗談…。ちゃんと分かってる…。それと今、いちかが挿れて欲しいって思ってるのも全部分かってる」
「でも、だめ…」
「しないよ…、大丈夫。…でも、指でイカせてあげる」
「え?」
すっとなぞるように滑り込んできた先生の細くて長い指。狭い入り口をこじ開けけるように入ってくる感覚に涙が溢れる。
「ほら、指が入ってく」
「…っあ、…ぁぁ…」
望んでいたものではなかったけど、今の私には十分すぎるくらいの強い快感で思わず先生に体を預けるようにしがみ付く。目を閉じるだけで意識は指の動きに体が集中して小刻みに震え始めて、こんなに強烈に体が求めてるなんて初めてのことだった。