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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第72章 結婚するまで帰れません(1) 岩泉一


名刺入れから名刺を取り出すと俺たちの前に差し出した。なんとなくいい香りもする。及川が会社名を読み上げ、そういや駅前の広告にでかでかと飾ってあったな…と俺でも記憶に残っていた。

花「ここ知ってます」
松「地元じゃ有名だよな。何年か前に親戚がここで式挙げたような気がする」
「そうなの?それは嬉しいな」
松「料理も美味しかったのは覚えてる」
「ありがとう。シェフに伝えとく」
及「でもさっきモデルって言わなかった?」
「そうそう。モデル。よかったら君たちにイメージモデルをやってもらいたくて」
花「え?でも俺ら高校生っすよ?」
「だからいいの。今ね、高校生にも結婚に対するいいイメージを持ってもらおうってキャンペーンを考えていて実際の高校生たちをモデルしたいんだよね。もちろん今は社内用の企画案件だから写真が外に出ることはないしよかったら協力してもらえたらなと思って」
花「でも何すればいいんですか?」
「実際の結婚式をイメージして写真を撮るだけなんだけど男の子たちはタキシード、女の子はウエディングドレスを着てもらうつもり。嫌じゃなければぜひお願いしたいんだけど」

ウエディングドレスのフレーズに及川といちかが反応する。この時点で嫌な予感しかない。

及「いいじゃんこれ、楽しそうじゃん」
岩「はぁ?」
松「でも男四人と女の子一人って比率大丈夫ですか?」
「女の子って結婚とか憧れてる子も多いけど男の子ってそうじゃないでしょ?特に君みたいなタイプは…」

じっと見つめる視線にロックオンされた俺は図星すぎて何も言い返せない。恋愛だってまともにしてねぇのに結婚に憧れなんてあるわけない。

及「俺は超興味あるけど。ね、いちかちゃん?」
「私は好きな人との結婚しか興味ないねん」
及「ってことなら俺はその好きな人に立候補してるから、このイベントきっかけで進展したいなって思って…」
岩「お前、よくんな恥ずかしい台詞吐けんな」
及「岩ちゃん、お願いだからいいところでカットインしないで」
松「俺も及川に乗っかるわけじゃないけどこういうのって楽しそうじゃない?普段できない体験だし」
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