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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第70章 ❤︎ 射精管理 二口堅治


いちかを待つ間、テレビをつけても机に置いてあった雑誌に目を通しても何をしても落ち着かなった。何気なく開いたスマホの検索サイトで思わず〝セックス やり方〟と入力してしまいそうになるの思い止まった。ここで検索したらなんとなく負けた気になる。またさっきみたいに主導権を奪われるのかと思うと、それは俺のプライドってやつが許さない。ぐるぐると勝手に回る思考に呆れつつ、床に座ったままいちかのベッドに項垂れた。

15分ほどしていちかが部屋に戻ってきた。制服姿ではなく大きめのTシャツだけを身につけていて下を履いているのかどうかすら分からない。

「お待たせ」
「遅…」
「よかった。ちゃんと待っててくれて」
「帰ればよかった」
「またそういうこと言って。何か飲む?」
「いらない」
「そっか」

俺のそっけない態度に〝ごめんね〟って笑いながら隣にちょこんと座った。

「ベッドいく?」
「後悔すんなよ」
「何回も言ってるけど絶対後悔しないから大丈夫」

そう笑うとTシャツをたくし上げていく。何も身につけていない素肌が露わになっていく光景は俺にはスローモーションのように見えた。呆気に取られた俺をよそにベッドへ潜り込み、布団に包まった。

「堅治君もおいでー」

楽しそうに声を弾ませて誘う。この状況に馬鹿みたいに緊張してるのが俺だけみたいで癪だった。

「犬じゃねぇし」

そう吐き捨てるのが精一杯でシャツだけを脱ぎ捨てるといちかが手招きするベッドへと潜り込んだ。狭いベッドの中で初めてお互いの素肌が触れ合う。しっとりとした肌に甘いに匂い。余裕そうに見えてもお互い緊張しているのがありありとわかる。

「堅治君…」

いちかが俺の頬に触れた。沈黙が流れ、テレビから聞こえる笑い声がやけに響く。ゆっくりと近付く顔を受け入れるべく瞼を閉じた。優しく触れる唇。一度離れ目を開けると頬を赤く染めたいちかの表情が映り、言葉を交わすことなく再び顔を近づけた。
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