第68章 ❤︎ 青城3年とルームシェア
「なんかおっきくなった?」
「さぁどうかな」
「いや違う。多分、今までの男が松川より小さかったんだ」
「この場に及んでもそう言う事言えるいちかのメンタルもなかなかのもんだよ」
「あ、でもゴム」
「大丈夫、ちゃんとあるから」
「ん、ありがと」
なんでゴム持ってんの?なんて今更思わない。ただちゃっかりビックサイズと小さな文字で印刷されいるのが見えてしまった。なるほど…って納得しながら袋を破る。
「こういうの慣れてる?」
「慣れてないよ。でも着け方くらいは知ってるもん」
「成長したな?」
こんな状況になっても余裕そうな表情を見せて、松川一人格好いいんだもんね。ほんと困るよ。
「松川、いくよ…」
「初めてじゃないんだからそんな緊張しなくていいよ」
「抱き着いてていい?」
「うん。俺もそうしてたい」
これが恋人同士ならなんて甘い時間なんだろう。そんな錯覚さえ覚えて両腕を松川の背中に回した。腰を進めてくちゅっと肉の触れ合う音。すぐに感じた奥まで突き抜けていくような感覚、触れてるところ全部が熱い。
「んっ…、ふ、ぁ」
呼吸を忘れてしまうくらいの快感なのに、腰は勝手に前後に動いて丁度フィットする角度を探している。あまりにぎこちない動きに痺れを切らしたのか松川が腰を押さえて深く繋がる。
「っあ…、や。待って」
「もっと奥、な」
対面座位のまま小刻みに揺れる繋がった体。松川のシャツに顔を押し当てて密着させる。ぎゅっと抱き締められている安心感とゆっくりと奥に何度も触れる動きだけで全部気持ちいい。
「もう、蕩けそうなんだけど」
「時々締め付けてくるの、リアルに分かるよ?」
「でしょ。だってイキそうなんだもん」
「激しくするよりこういう方が好きだっただろ?」
「うん…。ねぇ…」
「いいよ。先にイって」
甘い声に合わせるように額に柔らかなキス。唇は耳朶から頬、首筋へ移って右手は胸を包み込んで突起をきゅっと摘む。