第68章 ❤︎ 青城３年とルームシェア

「久しぶり一静って呼んだな」
「ごめん…」
「なんで謝んの？今は付き合ってた時に戻ってんだろ？あの時みたいにいちかが可愛いって思ってるよ」
「やめてよ…」
「好きだよ、今でも」

こんなことになるなら松川を家に入れなきゃよかった。理性の効かなくなってしまった感情なんて持ち合わせてるだけで簡単に揺さぶられてしまう。好きだなんて冗談だって分かってるのに、嬉しいって思っちゃう。

「服、全部脱いで俺に見せて？できる？」
「…無理」
「俺は久しぶりに見たいんだけど…。ダメ？」
「でも立てないかも」
「じゃあ抱き起してあげるから。おいで？」

甘い“おいで”って言葉に従順になった犬のように。松川に上着も下着も剥ぎ取られてリビングなのに真っ裸。松川の前でこんな全裸姿で立って全身を見られて恥ずかしくて逃げ出したいのに魔法にかけられたみたいに動けなくなる。立ち上がった愛液が内太ももを濡らす。

「綺麗な体だな」
「自粛生活で太ったよ」
「今くらいが丁度いいよ」
「そんなことない」
「もっと見たいから、こっちおいで」
「うん」

座ったままの松川とその前で立つ私。“おいで”の言葉で体を抱き寄せておへそ辺りに頬を寄せる。松川のくせっ毛がくすぐったくて逃げ腰になるのも両腕は許してくれない。

「なぁ…」
「なに？」
「ここ、壊してもいい？」

唇が触れたのは丁度子宮の上辺り。ちゅっとリップ音を立てるように口付けをして上目遣いで強請る。

「犯したい」

優しい雰囲気を纏いながら突然表出とさせる剥き出しの欲。熱い視線に体の方が先に反応してしまって内側がきゅんと疼く。

「…して」
「いいよ。じゃあこのまま上に乗って？」
「私が？」
「久しぶりなんだし挿れてるところ息のかかる距離で見ていたいから」
「…変態」
「そういうこと言うのも含めて俺には可愛く見えるよ」

“可愛い”ってワードだけで脳は簡単に蕩けちゃうみたい。好奇心と欲に鼓動を速めながら黒のボクサーパンツの中でこわばった部分に触れると剥けきった赤黒い先っぽが顔を出す。