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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第68章 ❤︎ 青城3年とルームシェア


「なら今は誰もいないし、あの頃に今だけ戻ろうか?」

〝戻ろうか〟って唇が動くのをぼんやりと見つめていたら、その唇はなんの前触れもなく私の口を塞いでいた。

松川って魔法使いなんだろうか。魔法使いって言われても納得しちゃうけど松川が使いそうなのって黒魔法だよね、絶対。だったらこのキスで混乱しちゃってうっかり抱かれちゃったとしても全部松川のせいだよね。

「今でも私の事、少しは好き?」
「こういう状況になって一番に思ったのはいちかのことだから」
「ほんと?」
「ほんと」
「へへっ、嘘でもうれしい」
「嘘じゃないから」

松川に見つめられてると不思議と思考は停止しちゃう。だからこうやってキスしてるのも罪悪感もないし、ただ快楽を共有するだけのもの。

「別れてから、俺以外誰かとヤッた?」
「会社の人と一回だけ。ワンナイト決めた」
「なんでそんなドヤ顔なんだよ」
「だって会社一のイケメンだったんだもん。ああ、でもだからかな、解雇されたのって。妬まれてたからなお局のおねーさん達に」
「じゃあ恨み買ったんじゃない?」
「そうかもね」
「俺以外に抱かれてるのもなんとなくムカつくな」
「だって別れてたじゃん。松川だって彼女くらいいたでしょ?」
「いなかったよ」
「嘘だ。セフレとか」
「いない」
「そうなんだ。意外」
「俺は忘れてなかったから。今誰もいないし続きしていい?」
「続き?」
「セックス」
「もう別れてるのに?」
「じゃもう一回付き合う?」
「んーん、付き合わない。今はフリーを楽しみたいの」
「その割にはキスも積極的だったけど?」
「一瞬記憶が蘇っちゃうよね。抱かれたなぁって」
「その返答はYESでいい?」
「YESよりのNOかも」
「なんだよそれ」
「ねぇ、知ってる?あえて恋人を作らないフリーって最強なんだよ?」
「まさに今のいちかじゃん。じゃあさっきの問いはYESの返答として受け取っとく」

松川の唇が首筋に触れようとする。この瞬間はスローモーションに映ってこの人に抱かれるんだと淡い期待が湧き上がる。
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