第12章 伝えたいことは (黒尾鉄朗)
研磨とと3人で帰る帰り道。
「ねえさ」
『なーに研磨くん』
「告白されたんでしょ?それも結構激しめの。」
『うんと…そう、ね』
あのとき研磨は既に練習を切り上げて部屋に戻ってたから呼び出されたとこを見てたわけじゃない。誰から聞いたか知らないけど俺の目の前でが告白された話すんの意地悪じゃないですかね?
「大丈夫だったの?」
『赤葦くんが助けてくれたから大丈夫だったよ』
「赤葦って梟谷の1年セッター?」
『そうそう。木兎くんとは真逆のタイプって感じ。どっちかというと研磨くんみたいな感じだよね。2人とも騒がしい先輩のお世話係っぽい!』
黙って聞いてりゃ俺の悪口だな、おい
「ちょい!お世話してんのはどっちかと言うと俺な!?」
「クロうるさい。」
「ほんっと冷たいうちの子!!」
『あははっ、ほんと仲良しだね〜』
前に、俺と研磨といるときの空気感が好きだと言っていた。だから2人とずっといられたらいいなって。俺だってずっと一緒にいたいと思ってる…けどさ、俺はもう一度お前の彼氏になりたいよ。お前の特別になりてぇの。どうしたらいいかな。