第7章 夏の思い出
私はそっと近づきタオルケットを少しだけめくってみると、金髪の髪の毛が見えた。
「・・侑君?」
何で侑君だけソファで寝てるんだろ?
不思議に思うが、とりあえずまだ早いし寝かせてあげようと思い、再びタオルケットを頭に被せようとした時、
侑「さぶい…」
何か呟いたかと思うと、タオルケットの中から腕が伸びてきて、私の手首を掴むとグイッと引っ張られた。
突然の事に声も出ないまま、私はタオルケットの中へ引きずり込まれてしまい、侑君に覆い被さる体制になってしまった。
「ちょ、ちょっと!」
しかも侑君は私を枕か何かと勘違いしているのか、手と足でがっちりとホールドしている。
いや、ちょっと待って?
侑君、上半身裸‼︎
かろうじて下はスウェットパンツを履いているが上は何も身につけていないのだ。