第7章 夏の思い出
翌日
明け方、私は目が覚めてしまい、朝食の準備にはさすがにまだ早い為、テラスから朝日を見ようと思いベッドから下りた。
隣のベッドではあやかさんが寝息を立てている。
メガネを掛け、起こさないようそっと部屋から出ると、真っ暗で静まり返った廊下を抜け一階に降りた。
リビングのテーブルには昨夜遅くまで遊んでいたのか、カードゲームが散乱しお菓子の袋や空のペットボトルが散らばっている。
私は近くにあったビニール袋を手に、ゴミを片付けようとテーブルに近づくと視界の隅で何かが動いた。
「え、、?」
ビクッと肩を揺らし、恐る恐る視線を向ける
すると、ソファの上で大きな塊がモゾッと動いた。
「・・・誰?」
タオルケットを頭までかぶって誰かが寝ている。