第7章 夏の思い出
地元のスーパーに到着し、夕飯のバーベキューの食材を調達する。
かよこ「私はお酒コーナー見てくるから2人は買い出し進めててー」
「はい」「うっす。」
倫太郎君がカートを押してくれ、私はその隣をキョロキョロしながら店内を進んで行く。
海が近いだけあってスーパーには新鮮な海鮮類が揃っていて、見ていて楽しい。
種類もいっぱいあって迷うなぁ…。
ズラリと並ぶ食材につい目移りしてしまう。
「倫太郎君、海鮮系何が食べたいですか?」
倫太郎「んー。ホタテ食いたいな。」
「いいですねー。バター醤油とかで味付けしましょっか。」
倫太郎「いいね、うまそ。」
倫太郎君が人数分のホタテを袋へ入れていく。
私はその横で"特売"と書かれた札を見つけた。
「あ、倫太郎君!サザエが特売だそうです!サザエは壺焼きして、、あ〜こっちのエビも大きくて美味しそうですね、塩焼きとかにしたら良いかも。」
倫太郎「フッ、何かともみ楽しそう。」
倫太郎君がこちらを見て笑っている。
つい夢中になっていた事に気付き、私は照れ笑いを浮かべた。
「・・・ちょっとテンションが上がっちゃいました(笑)」
倫太郎「俺も楽しいよ。何かこうして2人で買い物すんのいいね、カップルみたい」
そのセリフに今朝の出来事が頭によぎり、顔に熱が集まる。
倫太郎君はいつも通り飄々としてるけど、、
倫太郎「顔赤いよ?少しは俺の事、意識してくれた?」
ニッと意地の悪い笑顔を浮かべている。
「そ、それは、、、しますよ…」
私は顔を隠すようにプイッ、と顔を背けて
倫太郎君の前を歩く。
「ほら次はお肉、選びますよっ」
倫太郎「はいはーい」
後ろからクスクスと笑い声が聞こえたが、私はお肉コーナーへと足を進めた。
その後の買い物も、倫太郎君にからかわれながら続いた。
かよこさんのお酒やつまみ、食材をたっぷりと買い込み、私達は別荘へ戻った。