第32章 侑end
侑君はまだもう少し2人きりが良いってボヤいてたけど、さすがに治君のお店を貸し切ってしまうのも申し訳なくて、2人を呼び戻した。
店に戻って来た治君は、私達が寄り添う姿を見て一瞬だけ安心したような顔を見せると、侑君の背中を思い切り叩いた。
侑「あだっ、、‼︎」
治「ツムが鼻の下伸ばしてニヤつく顔、久々に見たわ(笑)
もうともみちゃん、手放したらあかんで?」
侑「ハハッ!当たり前やっ‼︎俺は未練たらしくて執着心の塊みたいな男やぞ?
もう死ぬまで離させんから安心せい!」
治「それドヤ顔で言う事ちゃうやろ…普通にキモいわ。」
5年ぶりに見た懐かしい光景にフフッと吹き出すと、隣に夕子ちゃんがやって来て肩をコツンとぶつけてきた。
佐々木「ともみちゃん、良かったな!」
「うん、ありがとう…!」
佐々木「それにしても、あの性格キツそうな彼女が良く身を引いたもんやな?
私いつともみちゃんから助けを呼ばれるかヒヤヒヤしてたんやけど…。」
「心配掛けてごめんね?
確かに夏希さんはキツいところもあるけど、、私には一途な女の子って感じに見えたかな…。」
佐々木「ふーん、、そっか…。
てかあんな美女振って侑君も罪な男やな〜」
侑「え?俺がなに?良い男だって話ししとるん⁇」
侑君が私と夕子ちゃんの間に割って入って来た。